坤櫓

駿府城、攻撃の拠点。

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坤櫓について

坤櫓 ひつじさるやぐら

坤櫓とは、駿府城の二ノ丸の南西の方角に位置する櫓で、この坤(ひつじさる)という名は、築城当時には方位に干支が用いられていて、北を子(ね)として時計回りに割り当て、南西の方角は未(ひつじ)と申(さる)の間であるため、坤(ひつじさる)と呼んだことに由来しています。

坤櫓の外見は、屋根が二重ですが、内部は三階構造となっています。
櫓は矢蔵(やぐら)とも書かれ、平時は、武器庫として使用されていたことに由来しますが、戦の時には、物見として、或いは、攻めて来る敵に対する攻撃拠点としての役割もありました。

復元に当たっては、「駿府御城惣指図」(寛永9年~永宝4年、個人蔵)」のほか「駿府御城内外覚書」3冊(個人蔵)などを参考に、伝統的な木造建築工法を用いて可能な限り忠実に復元作業を行いました。(この復元作業の具体的な様子は、「手解きの間」の大画面映像で見ることができます)。

伝統的な木造建築工法の詳細はこちら

※なお、一般公開は1階部分のみとさせていただきます。
(2・3階部分については、法令規制により一般公開できません。)

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伝統的木造建築工法

① 建築用木材について

限られた期間(工期)に樹齢百年を超える木材が必要であったため、静岡市木材業協同組合を通じて、静岡市葵区玉川地区など地場産木材を中心に杉・檜を購入すると共に、良質な松材の産地である山陰の松を購入しました。

② 土台・柱・梁について

土台・柱・梁の結合部は、金物を使用せずに、継手(つぎて)や仕口(しくち)と呼ばれる伝統的な加工技法を施して組み上げました。

③ 壁について

壁は、竹小舞(たけこまい)と呼ばれる竹を縄で格子状に組んだものに、土とワラなどのサスと呼ばれるものを混ぜた壁土を数回塗り付けた後、漆喰と呼ばれる石灰と麻の繊維、海藻から抽出したのりなどを混ぜたものを数回塗り付けて、完成させました。

④ 屋根について

屋根の復元に当たっては、土居葺きの工法がとられています。
この土居葺きとは、「屋根の野地板の上に、杉板などの薄板を葺くこと」ですが、瓦と屋根の裏板の間にある土居葺きは、瓦から漏れる雨水などが屋根の裏板まで届かないようにする防水の役目を果たしています。

⑤ 鯱鉾(しゃちほこ)について

現在東御門に展示している、鰭(ひれ)も付いて姿が完全に確認できる鯱(しゃち)を参考にして、原型に忠実にするため、3Dスキャナーで原型を計測して、複製しました。
なお、坤櫓周辺の発掘調査では、瓦製の鯱(しゃち)の破片が出土しましたが、巽櫓・東御門周辺からは、青銅製の鯱(しゃち)が出土していることから、駿府城では、年代によっては瓦製と青銅製の鯱(しゃち)が使われていたのではないかと考えられています。

坤櫓イメージ

坤櫓

  • 開館時間/午前9:00〜午後4:30
    (入園は午後4:00まで)
  • 休館日/月曜日(祝日営業)
  • TEL 054-266-7205